私は長くない。
この事実に気付いた高校3年生の冬、ブログを始めた。
先々週28歳になった。よく10年ももったなぁ、超人ではないかと我ながら感服している。
ここ最近は、薬なしでは自分の名前すら書けない。馬鹿みたいに、24時間手が震えているのだ。
たとえ薬で脳内が操られても、首を吊るためのロープをいそいそとネットで探し購入するというフェーズに入っている。医学用語を使うのは大嫌いだが、いわゆる躁転である。
先日は酔いも一押ししていきなり車道に飛び出たらしい。
何も覚えていない。仮面をとった私の姿を、私は知らないのだ。
ちなみに今も劇薬を倍量飲んだ状態である。
ああ、と思う。今年も本当に色んなタスクをこなしたなぁ。
7月は地元で友人の結婚式に参列した。取り乱して泣きじゃくったことを謝りたい。
先月は両親を連れて秋田へ旅行した。
年単位ではない。毎日毎分。タスクが私を追い込み、物理的に生かし続けた。
そのタスクの効力もなくなりつつあるのを日々感じている。
【加筆 11/22】
大事なことを。今月はポルノグラフィティのライブにも行った。幸運にも新藤晴一の、目の前。彼が現れた瞬間からタオルで顔を押さえながらずうっと泣きじゃくっていたのだが、16曲目のメリッサで、ようやく踏ん張りながら祈る気持ちで彼を直視した。私が泣き止もうとしていることに気づいた彼は、少し笑って左手で額の汗を拭った。もうこれで良し、と思った。
⚫︎「こんな状況でもこうしてライブをして会えたという事実が、皆さんの中で記憶のしおりになればと思っています」
⚫︎(突然マイク使わずに生声でメンバー紹介したあと)1st takeに出させてもらったじゃろ？1st takeなんか普通若手が出るのにさ、こんなベテランが歌い上げるから(昭仁のほう見ながら)。俺もなんかしたかったんよ」
なにか遺せただろうか。このブログとは言わない。私の意思とやらが、地球のどこかや関わった誰かの記憶から放たれればなぁとぼんやり思うが、そもそも私には意思などなかった。
死への積極的な期待しかなかった。
2021/11/20 royalpain
01:33
