Seize the day

悟りの境地で鬼ダンス

フレー!フレー!新藤文昭(鬱)みたいな人!

youtu.be

ポルノグラフィティ「テーマソング」を延々とリピートしながら書いている。
薬をキメすぎて文字が三重に見えてきているが、耳が喜んでいるので書き進める。

 

ファーストテイクも良いね。↑あげたやつ。

ともにィ~~ゆこう!こぶしッあげて、だれのた~めで~もない!ディス!イズ!オーッマイラ~~~~~~イッ!!


本題に少し触れるが、生きる理由など私にはいらない。『死ねない理由』が必要なのだ。
そう。新藤文昭(しんどう・ふみあき)という地球人。47歳。
ポルノグラフィティとかいうバンドの作詞家兼ギタリスト
新藤晴一(しんどう・はるいち)として言葉を紡ぎ続けている。このため私はまだ死ねない。死ななかったらフレー!などと言われたので、母屋に帰り、新曲「テーマソング」の考察をする。


ポルノグラフィティの曲は、お店など外で耳にすれば「おっ!こポルノやんけ~~」となる。
しかし、滑舌の良い岡野昭仁のマジックがかかっても言葉運びが複雑な曲が多いため、特に初聴だと何を言っているのか内容がわかりづらい。たとえサビであっても、だ。
なんなら歌詞カードを見ても着地しない。
新藤晴一の手がける歌詞は基本「まだこの世に名前のついていない感情」に焦点をあてているからだ。
実際、彼自身もインタビューなどで答えは出さない。

 

「ヒントは投げた!あとはお前で考えろ!俺は猫が好きなんよ!にゃー」という感じである。

 

それは私にとって救いであり、長編小説を何年にもわたって読まされるような作業が始まることを指す。己という人間とどこまでも向き合い続ける作業。時間も、限界も超えた世界で解釈を探し続ける。
(ちなみに今の私は「サウダージ」「ジョバイロ」「メジャー」「ライラ」に取り囲まれている)

 

このようにポルノを聴くという行為は、「自分の中にあるポルノ(片付けられない感情)」と「イヤホンから流れるポルノ(音楽)」を擦り合わせるという行為だ。
だからこそ、今回の新譜収録の「テーマソング」は私をメッタ刺しにした。

 

「フレー!フレー!この私よ!そしてフレー!私みたいな人!」

え・・・ゑ・・・?晴一どしたん?????離婚したせい?鬱進行しとるよね?愛してる!

 

新藤晴一は、「好き」「一緒に生きていこう」「頑張れ」などという言葉を絶対に使わない。

 

①好き
「いつもお前の名前呼ぶときにゃその後ろにハートマークそっとつけとんじゃが、わからんか(邪険にしないで)」
「あの人だけ心の性感帯(ヒトリノ夜)」
「あなたに会えたそれだけで良かった世界に光が満ちた、夢で逢えるだけで良かったのに
愛されたいと願ってしまった、世界が表情を変えた(アゲハ蝶)」

 

②一緒に生きていこう
「君の愛してが僕に助けてと確かに聞こえた(ネオメロドラマティック)」
「ほんの少し勇気が必要な時には、いつだって君のほんの少しになろう(この胸を、愛を射よ)」
「夢の中いるには目を閉じてなきゃ。薄目で周りを見たくもなるがそのたびに瞑りなおした。冷めた頭じゃここにいれない(一雫)」


③頑張れ
「人が言う大事と僕の言う大事とは、並べて比べてみたって意味なんかなかったみたい(メジャー)」
月月火水木金金(星球)」
「最初に空を飛んだ鳥は翼を広げた格好で、どのくらい助走をつけて地面を蹴ったんだろう(ギフト)」
「明日の忘れ物は今日にある(ハネウマライダー)」
「君主演映画の監督総指揮が君自身だってことに気づくことができりゃ、シナリオお気に召すままに(A New Day)」
「人生なんて途方もない暇つぶしだと思えたら、鼻歌まじりがちょうどいい。虚のことと笑えばいい(ライラ)」

 

といった具合で、巧妙に、50文字だとか時には歌詞全体を通してテーマを表現する男だ。小説家も作詞家も、唸るほどに。

 

その男が、今回いちばんに注目されるような先行シングルで「フレー」という言葉を選び抜き、使ったこと。
これには、10000字以上の重みがある。私にはわかる。
フレーズを聴くたび、脳がフル回転を続けている。今もである。だって、こんな投げやりじゃない「フレー!」、人生最初で最後だろう。

 

フレー!フレー!新藤文昭(鬱)!フレー!フレー!新藤文昭(鬱)(私)みたいな人!

にゃー。

 

2022/09/07 royalpain

20:34