僕は今日も家路を急ぐ。
あたりが暗くなり、猫が鳴き止み、月が顔を出す頃には君は必ず姿を見せてくれるから。
部屋のテーブル、目の前には君。
愛しているよ。
愛していると言ってほしい。
語らずとも気持ちを汲み取り合おう。
僕らは十年来の恋人じゃないか。
解っているよ。
ひとつじゃ足りないから、たくさんの愛情のかたまりを持ち合わせているんだろう?
いつまでも残る後味は、僕に記憶を強く植え付けるためだろう?
コンビニで、スーパーで。
ほら、いつだって会えるね。
僕らを引き寄せてくれる全てに感謝しよう。
浮気なんてしないよ。
今から君の愛を噛み締めるところだ。
君の名前はそう、「納豆」。
2012/01/19 royalpain
21:55